オーストラリアの弁護士のいろいろ その16 ディクテーション

ディクテーションと言うと、英語のテープを聞きながら文字起こしを想像されると思います。

確かに、法学部に入る前のボンド大学時代、日英翻訳・通訳の科目を取った時、大学教授の数時間に及ぶ講義スピーチをディクテーション材料に、全部文字起こしして訓練したことがありました。これが私にとっての英語ヒアリング力の勉強法でした。

何回も何回もテープを繰り返し聞いていると、センテンスが、単語ごとにはっきり聞き取れるようになっていくのです。

さて、本題です。

法律の世界で言うディクテーションはまた違って、クライアントの手紙や裁判所の書類に書く内容を弁護士が専用レコーダーに吹き込む作業です。吹き込んだテープは、タイプ打ち専門スタッフが終日文字起こしをしたり、専属秘書が文字起こしします。

私は独立してからは最初は一人。もちろん文字起こしする人はいません。

だから、全部自分でタイプ打ち。元々ピアノ奏者でしたから、タイプ打ちは秘書レベルより上、早い!

でも最近、ディクテーションの楽さがまた蘇って来ました。そう、Iphoneのレコーディング機能!これは正にディクテーション機能で、最近はまっています。英語でも日本語でもどちらでも使えて、特に、外出時等、歩きながらディクテーション、早い、早い。

タイプ打ちするより断然早く、仕事が早く片付きます。仕事にはスピード感が大切です。