オーストラリアの弁護士のいろいろ その5 Moot模擬裁判

ちょっと前回に続き私の法学部時代のお話です。

法学部時代に一番ストレスだったのがプレゼン、その中でもMoot模擬裁判はかなりのストレスでした。刑法の科目でもありましたし、大学院でもMootの授業があります。

各週の裁判トピックが出されて、15人程の少人数のTutorialのクラスで各生徒がどのトピックか振り分けられ、そのトピックのリサーチ、勉強をして模擬裁判に臨みます。検察側と弁護側に分かれ、先生が裁判官役になり行います。

ちゃんと模擬裁判室があってそこでやるのです!

一人でやる普通のプレゼンより、もちろんMootの場合はるかに気を遣います、その上当然英語です。その反対、とてもエキサイティングなもので、人気の科目でした。

私は、当日緊張したく無いがために、抜かりないリサーチ、準備をして、練習もして臨んだものです。あとは教授のところにも通って万全を期した上で本番。

準備万全でも、相手がいてディベートになるので、その場で返せなくてはいけません。どれだけ準備ができているか次第。全精神精力使ってやってました。

30歳を超えてから始めた法学部の勉強、いわゆるMature Ageでやるのって、10代の時やっていたより、遥かに自分の中で極めたやり方でやっていたと思うので、集中力も理解力もベストの状態に自分を追い込んでできたと思います。

厳しかったけれど、今では良い思い出です。