今回、真面目に私が思うオーストラリアにおける私の「日本人弁護士の使命」について語りたいと思います。
まず、皆さん、下記を想像してください。
例:オーストラリアで、オーストラリア人がオーストラリア人弁護士事務所へ自らの会社のオフィス賃貸の契約についてアドバイスを求めに行きます。
- オフィス賃貸の契約書はもちろん英語です。
- クライアントも弁護士も英語が第1言語です。
ここで私が言いたい事はこうです。
- 英語が分かるオーストラリア人でも英語で書かれた契約書を読んだところで、よく分からない。
- そのため、専門家である弁護士にアドバイスを求める。
上記は、日本に置き換えても全く同じです。日本で、日本人クライアントと日本人弁護士にそのまま当てはまります。
日本で、日本人が自らの会社のオフィス賃貸の契約(日本語で書かれた)について、日本人弁護士にアドバイスを求めに行きます。
しかし、これがオーストラリアではよく勘違いされます。
日本人クライアントが豪州資格の日本人弁護士にアドバイスを求めに行く際、よく勘違いされる点が以下です。
- 日本語が分かるから翻訳して貰える。
当然、日本人同士ですから日本語で説明します。しかし、私の場合、提供するものは以下であることをご理解頂きたいのです。
- 豪州の弁護士資格を持っている、そのため、豪州の法律のアドバイスをする。←これは当然のこと、プラス
- 私は日本で育った日本人で、日本の習慣・考え方と豪州の法律解釈を日本人の私の観点からアドバイスします。法律家として法的アドバイスを「日本語で」提供します。
- 英語の契約書を、「全ページ日本語に訳してください、翻訳してください」と言ってくる日本人クライアントがおられますが、私は翻訳家・通訳ではありません、私の仕事は、オーストラリア人のクライアントに対して行う事と全く同様のことを、日本人に対しては日本語で提供することです。
これが私の使命です。